オールドローズ、シュラブ(潅木)ローズ、つるバラなど様々なバラが咲き誇る中、印象派画家たちが描く色彩が美しい光を放ち、多種多様の色彩と香りをお楽しみいただけます。
地球上における野バラの生育は、紀元前二千年以前よりあったといわれます。バラの利用も古く、ボッティチェリの『ビーナスの誕生』の絵画の中にも描かれていたり、イギリスの内乱であるランカスター家とヨーク家の争いが薔薇戦争と呼ばれたように、バラの持つ花色の美しさや香りなどが愛され、利用していたことがうかがわれます。日本では『万葉集』や『古今集』にウマラ、ソウビの呼び方で用いられています。現在、一般的にある系統で特に日本で栽培されている主な系統は、四季咲き大輪系(ハイブリッド・ティー・ローズ)、四季咲き中輪系(フロリバンダ・ローズ)、ミニチュア系の3系統と、つるバラ系の計4系統です。バラは中国産の野バラのローザ・シネンシスの血を受け継ぎ、10度以上の気温があれば繰り返し花を咲かせ続けます。また、バラの魅力として重要な香り、特にむせ返るように漂うものは、ヨーロッパ産のローザ・ダマッセナの香りです。
欧米ではフロリバンダに分類されるが、生育の旺盛な日本ではつるバラとして扱われる人気品種。花つき花もちが非常に良い。 四季~返り咲き、花径6cm,樹高3.0m
軽くウェーブのかかる上品なミディアムピンクの中輪が房咲きになる。
トゲが少なく扱いやすい。
二季咲き、花径5~6cm,樹高2.0m
黄色の小輪花が大房で咲く。極早咲き。枝は細くしなやかでとげがない。
樹勢は非常に強く耐病性もあり育てやすいが、厳しい寒さには弱い。
一季咲き、花径2cm、樹高3.5m
ソメイヨシノのような淡桃色で小輪の花が大きな房になり株いっぱいに開花する。
非常に強健でよく伸びるので広い場所を必要とする。
一季咲き、花径5cm,樹高4.5m
カップ咲きの大輪花。花の中心部がピンクで外側にいくほど白くなる。
満開時は豪華で見応えがある。寒冷地では返り咲きしやすい。
返り咲き、花径9~12cm,樹高3.0m
明るいピンクに淡いオレンジイエローの絞りが入る。ダマスクをベースとした強香。花は小さくなるが真夏でも次々咲き、耐病性も強い。 四季咲き、花径8cm,樹高1.0m
真紅の花弁に黄色と白の絞りが入り印象的。春から秋まで繰り返しよく咲き丈夫で育てやすい。品種名はフランスの画家の名。 四季咲き、花径10cm,樹高1.2m
淡い黄色の丸弁カップ咲きの花がブーケのように房咲きになり魅力的。
咲き始めの色は濃く、開くにつれて薄くなる。
四季咲き、花径7cm,樹高1.4m
サーモンピンクの丸弁平咲きの花が株全体を覆うように咲く。耐病性、耐寒性にすぐれ丈夫で育てやすい。 四季~返り咲き、花径8cm,樹高1.0m
ボニカ82の枝変わり品種。ボニカ82よりも花色が濃く樹勢も強いため半つる性のように扱える。 四季咲き、花径8cm、樹高1.6m
アイスバーグの枝変わり品種。ワインレッドの花色。花弁の裏が少し白いグラデーションでおしゃれな雰囲気。雨にも強く傷みにくい。 四季咲き、花径7cm,樹高1.2m
目の覚めるような濃いローズピンクのロゼット咲き。濃厚なダマスク香が満開時には庭中に漂う。 返り咲き、花径10cm,樹高2.0m
開花は早く花つきが良い。アプリコットの花色は季節により微妙に変化する。
半日陰でも生育がよく、病気にも強い。
四季~返り咲き、花径5cm,樹高2.0m
花色は朱赤でやや遅咲き。花つき、花もち、樹勢、伸長力すべてに優れる優秀なバラ。 返り咲き、花径2.5cm,樹高1.5~2.0m
シックで落ち着いた雰囲気の深みのある紫。花弁はぎっしりと幾重にも重なる。
香水のような濃厚な香りがあり、枝はしなやかに伸びる。
一季咲き、花径8cm,樹高2.0m
ピンクやオレンジのアプリコット色の抱え咲き。芳純なフルーツ香。
花つき、花もちが良く雨にも強い。
四季咲き、花径8~10cm,樹高0.8m
アプリコットの花色に中心がオレンジがかりフリルのようにカールする。
花もちが非常に良く、耐病性、耐寒性にも優れている。
返り咲き、花径7cm,樹高1.7m